【アレンジ裏話】よって題意は示された。
よって題意は示された。 / かんみ会長(piano arrange)
https://youtu.be/M4_0qmFwGBk?si=Yur0qYLdzr7josww
記念すべき10作目になります。かんみ会長さんの『よって題意は示された。』。
かんみ会長さんのことは「かんみさん」と呼んでいるので、ここでも「かんみさん」と書きます。さて、かんみさんを知ったのは、この曲だったのですが、見事に引き込まれた。1曲しっかり聞き終えてから、すぐに今までの楽曲を片っ端から聞きました。驚いたのはエレクトロニカな楽曲も手がけていたこと。多彩ですね。私は『よって題意は示された。』に並んで『通 り 過 ぎ て い く』と『アンソロジカ』が好きなのですが、この3曲だけでも全く別ジャンル(強いて言うなら「かんみ会長」というジャンルでしょうか)の曲です。
曲/アレンジ解説に移りましょう。
特にイントロが特徴的ですね。テーマのリズムとして、まさか6連符(しかも頭拍がない)に出会う日が来るとは……。この曲を聞いてすぐ楽譜作ろうと思い立ったのですが、まさかここまで技巧的なものだとは…。
私の目指す音楽の形態の一つは「難しいことを簡単に演奏する」、「難しいと悟らせない」があるのですが、まさにそれです。
それでAメロ。いきなり頭の「ハ」で止めちゃうんです。思わず聞き入っちゃいますよね。
その聞き入った先にあるのが、私的かんみさんの最大の特徴、ギターリフです。アレンジでこのメロディを使わない手はない、ということでしっかり再現。実は耳コピに苦労した箇所だったりします。2ビートのBメロで落ち着いてサビの爆発力!導入のギターリフは言うまでもないキレキレっぷり。1番と2番の間の間奏は、楽器を変えて同じフレーズの違った一面を見せてくれます。私ここ好き。2番はAメロ後半がガラッと変わります。かんみさんの曲はどんどん場面が展開していくのも特徴です。もちろん一貫性も感じるから絶妙なバランスです。残念ながら、私はピアノという楽器ひとつに落とし込む必要があるので、場面転換に乏しくなりがちです。そこでアレンジでは2番丸ごと変えました。フィンガースナップの導入はいつかしようと温めていたネタです。
間奏はいつも通りごっそり入れ替え。多分いつか怒られます。
ラスサビ前のメロディは『アンソロジカ』から。耳に残るメロディです。まだ聞いてないという方は是非。かんみさん、これからの作品も楽しみなボカロPです。
『よって題意は示された。』かんみ会長
https://youtu.be/-d8jeQu7l2I?si=nEAEmpIF1XJp-NWY
引用フレーズ
『アンソロジカ』かんみ会長
https://youtu.be/2qul6g-9mHU?si=Y-YXlNPGkLVJDgQ5